高校1年の生徒によるサイエンス・パートナーシップ・プログラム(SPP)成果発表会が開かれました。
SPPは高校などの教育機関と大学・研究所などの学術研究機関とが提携して、自然科学・理数科学系の観察、実験等の学習活動を支援するプロジェクトです。
本年度、星陵高校では、静岡大学大学院工学研究科教授の昆野昭則先生と、岐阜大学教育学部理科教育講座(物理科)助教の中村琢先生を講師にお迎えして、SPP活動に取り組んで来ました。
「地域で活用するクリーンエネルギーを見つめ直す」というテーマの下、高校1年生の8グループが潮力・波力・地熱・バイオマス発電など新エネルギーについての研究内容を発表し、活発な質疑応答が行われていました。
<講師の先生からの講評>
昆野先生(静岡大学)
生徒の発表からは、一生懸命時間をかけてまとめた努力の様子がうかがえた。発表の仕方についても工夫が見られて良かった。
環境問題やエネルギー問題は“正解の無い問い”である。しかしその時点で最善と思われる道を選ぶ判断が求められる問題でもある。
そして、我々一人一人が関わっている、我々一人一人の問題であるという認識を持つことが大切である。
SPPをきっかけに今後も議論を深めてもらいたい。
中村先生(岐阜大学)
人が生きていくのに不可欠な「電気」。その利用者であり消費者である私たち一人一人がそれについて考える事は意義深いことである。
エネルギー問題についてはさまざまな考え方がありどれが正しいかを決めるのは難しい。たとえば国や地域によって「正解」は異なってくる。だから、正解ではなく「最適解」の探索が大切になってくる。そのためにも多方面・多方向からの議論が必要だ。
「SPP」という、生徒自ら求め、学び、調べていくという取り組みは今後に向けて大きなプラスになると思う。