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星陵高等学校 第44回 卒業証書授与式 卒業生 答辞

最終更新:2021年03月01日

星陵高等学校 第44回 卒業証書授与式
卒業生 答辞(全文)

寒さも次第に衰え始め、やわらかな日差しがそそぎ、春を感じられる季節となりました。本日は校長先生をはじめ、保護者の皆様のもと、このような盛大な式を挙行していただきますことを、卒業生一同を代表して心より感謝申し上げます。

私たち494名は今日、この学び舎を卒業します。

時の経つのは早いもので、真新しい制服に身を包み、希望と不安で、胸をいっぱいにして迎えた入学式から、はや3年という年月が過ぎました。「はじめて」ばかりで慣れない環境下で過ぎる日々は、3年経った今も鮮明に覚えています。授業のスピード、放課後の講座、自転車やバスでの通学など、中学の頃との大きな違いに圧倒されながら、日々必死に駆け抜けていました。

入学して1週間での御殿場研修。まだ互いへの理解も浅い中、数々のプログラムをこなしていく中で、クラスメイトの良い所を沢山見つけました。クラスの団結力が問われる体育祭や星陵祭では、1つのものをクラス全員で創りあげることの難しさを痛感しました。それと同時に仲間と共に苦難を乗り越えた先には、素晴らしい感動が待っていることも学びました。

先輩方のすばらしいクラス展示をみて、私達も来年、再来年はより素晴らしいものを創り上げたい。そんな気持ちになりました。

2年生になると学校生活にも慣れてきて、より充実した学校生活を送りたいと思うようになりました。1年生の頃は必死に先輩方についていくだけだった行事も、ただただ楽しむだけでなく、自分の仕事にやりがいを感じながら行事に向き合いました。また、テストをこなしていく毎に具体的な目標を立て、自分の将来と向き合っていく時間も増えたような気がしました。

2年生の後半になると、書道部の部長という立場を任され、部員をまとめることの大変さを痛感しました。部員と共に夜遅くまで残って星陵祭のパフォーマンスの練習をした日々は、今となっては私の大切な青春の1ピースです。先輩方と共に足の裏を真っ黒にしながら、何度も練習を重ねて完成させたパフォーマンスを終えると、今までにない達成感がありました。

冬の修学旅行では、カナダのバンクーバーへ行きました。修学旅行が初めての海外渡航だった人も数多くいることと思います。言語も違えば文化も違う。そんな環境下では、自ら積極的に行動することの重要さを実感しました。現地の方々にカタコトの英語で頑張って伝えるという経験が、私の自信へと繋がりました。

班のメンバーと協力し合うことで、昨年に比べ一層仲間意識が芽生え、クラスの協力体制が整いました。また自分で考えて行動することで、自立の第1歩を踏み出しました。

そしていよいよ3年生。
私たちの最終学年の始まりは、画面越しでした。新型コロナウィルスの勢力拡大により、非日常が始まったのです。オンライン授業が続く中、友達や先生、家族という存在のありがたみを実感しました。友達と共に同じ教室で学び合うこと、友達と休み時間に他愛も無い話をして笑い合うこと、先生方とコミュニケーションをとりながら受ける授業。今までは何気ない当たり前の日常であったこれらの事が、私にとってどれほど大きな存在だったのかを実感した2ヶ月でした。

それからの私は、2ヶ月遅れで始まった高校生活最後の1年を、今までにないくらい充実したものにしようと決意しました。私たちにとって最後の体育祭と星陵祭は開催することが出来ないと決まった時は、正直落ち込みました。でも今だからこそ出来ることがあると考え、全校生徒で協力して、オンライン星陵祭という例年とは異なった方法で星陵祭を開催することができました。

3年生も残り半分と折り返し地点になると、自分の人生を左右する決断を迫られる重要な時期になりました。家族と話し合い、悩み、ぶつかり、大変な日々が続きました。しかし、多くの場面で先生や友達に助けられました。夜遅くまで先生や友達と面接練習をした日々、何度も書き直しながら完成させた書類。逃げ出したい、と何度思ったことでしょう。

でもそんな時に、友達の「大丈夫だよ。一緒に頑張ろう!」という言葉に大変救われました。友達の進路が決まれば自分の事のように喜び、また自分の進路が決まればみんなが一緒になって喜んでくれる。最高の仲間と出会えて良かったと改めて実感しました。この1年は例年通りに出来ないことも沢山ありました。しかし、私たちが初めての道を切り開くことができました。中々できない経験をした私たちだからこそできることを模索していきたいです。

職員室から顔を出せば、いつも笑顔で「どうした?」と声をかけてくださった先生方は、分からない問題の質問をすると、丁寧に教えてくださいました。本校にはユニークで面白い先生が多く、そんな先生方の授業を受けることがいつも楽しみでした。3年間、お世話になりました。ありがとうございました。

壮大な富士の山に見守られながら仲間と共に過ごした星陵高校での数え切れないほどの思い出は、私にとって一生の宝物です。本当に有難う。

私は星陵に入学して、大きく成長することができたと思います。この学校だったからこそできた経験が山ほどあります。これからは、それぞれが決めた新たな人生を歩みはじめます。私たちは、この星陵高校が母校であることを誇りに、それぞれの分野で頑張っていきたいと思います。

一つ一つ挙げていけばきりがありませんが、どれだけ反抗的になってもずっと一番側で見守り応援し続けてくれた家族のみんな。本当にありがとうございました。1人前になるにはまだまだ時間はかかるかもしれませんが、旅立つ私たちをこれからもどうか暖かく見守っていてください。

コロナ禍で失ったことも確かにありましたが、それ以上に得たものが大きかったことも確かです。気付かされたこれらのことは、これからの変化の激しい社会を生き抜いて行く私たちにとって、他の代にはなかった素晴らしい経験だと思っています。この先の無限に広がる未来に向かって、1歩ずつそして着実に進んでいきます。この後の星陵高校を後輩の皆様に託します。

最後になりましたが、星陵高校の今後の更なる発展と、皆様のご健康とご多幸をお祈りし、答辞といたします。

令和3年 3月1日  
卒業生代表 芦澤真優