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第8回 星陵中学校卒業証書授与式における卒業生答辞

最終更新:2021年03月17日

答辞

 厳しい寒さを越え、この星山の地にも生命の息吹が感じられるようになりました。本日は厳粛な卒業証書授与式を行っていただきありがとうございます。卒業生一同を代表し、心より感謝を申し上げます。

 三年前、私たち八期生は星陵中学校に入学しました。その時抱いた、これからの学校生活への期待と不安は今でも鮮明に覚えています。それから三年、たくさんのことがありました。

 入学した初めの一年は、小学生のころとは何もかもが違うたくさんの新しい経験をした一年でした。入学して間もなく行われた御殿場研修では、まだクラスメイトと心が通い切れていない中、カレーを作ったり、体育祭の競技の一つである「みんなでジャンプ」の練習をしたりして、一人ひとりの心の距離を縮めました。この御殿場研修がなかったら、今ほど仲が良くなっていなかったかもしれません。五月の体育祭では、練習の時からどうしたらよい結果が出せるのかを積極的に話し合い、優勝を目指しました。話し合いでは異なる意見もあり、対立してしまったこともありましたが、迎えた体育祭本番では練習を上回る今までの中で最もよい記録を出すことができました。

 続いて迎えた朝霧研修では、青木ヶ原樹海の富岳風穴と鳴沢氷穴に行き、現地で学んだことをポスターにまとめ発表しあうポスターセッションを行いました。ポスターセッションでは、学んだことや、伝えたいことをポスターにうまく表現することが難しく、自分の意見を正しく伝えることの難しさや、その場で質問されたことに対して適切に答えることに、苦戦したことを覚えています。

 この他にも星陵祭や合唱コンクール、スキー教室などのたくさんの新しい行事があり、星陵中学校八期生六十五人の絆が深まる一年でした。

 二年生になると、遠方の研修先に行き、更に視野を広げる機会が増えました。四月の東京研修では、日本科学未来館や、東京都水の科学館に行きました。
 一年生の終わりに、「50年後の〇〇」について探究し、レポートを書いていたこともあり、日本科学未来館訪問で、近未来への知識を得ると同時に、一人ひとりの「50年後の〇〇」のレポートをいっそう質の高いものにすることが出来ました。

 五月の下田研修では白浜海岸で海の浅瀬に住む磯の生物の観察をしました。水族館でもなかなか見ることがない磯の生物に思わず見入ってしまいました。しかし、同時に海岸や海底に落ちているゴミが気にかかり、磯に住む生き物の環境について心を痛め、SDGs問題の重要性を改めて痛感しました。その日泊まった民宿でもクラスメイトと様々なことを話し、普段とは違う仲間との新鮮味のある時間を過ごしました。夜に食べた新鮮な海の幸はとてもおいしかったです。

 十月には京都奈良研修があり、京都と奈良にある様々なお寺や神社を参拝しました。特に京都研修の計画は生徒だけで立てましたが、班員みんなの意見を取り入れるのが大変でした。研修中は悪天候でしたが、訪れた場所では、個人で設定したテーマについて調べ、研修後は新聞づくりに没頭しました。

 また、中国から留学生が来校するという出来事もあり、初めて会う異国の人と英語で話すという普通では味わえない貴重な経験も出来ました。その経験は、私たちが海外へ出向くことへの計画につながりました。

 しかし、二年生の終わりの春休み、楽しみにしていたオーストラリア語学研修が、現在もなお猛威を振るっている新型コロナウイルスによりなくなってしまいました。それは、私たちにとってとても残念なことでした。 
 しかし、それに向けて準備をした時間の積み重ねは、私たちの財産になっています。十四歳という多感な時期に多くの経験を積み、人として成長することができた中学二年生の一年でした。

 そして迎えた中学生の三年目は、今までで最も考えさせられる一年でした。

 進級してからすぐに新型コロナウイルスの影響で学校が休校となってしまい、その間は「ロイロノート」や「classi」を使ったオンライン授業に取り組みました。
 オンライン授業のおかげで家庭での勉強を進めることはできましたが、友達や先生と会えない日々は味気ないものでした。あらためて、今までのあたりまえの日常への感謝の気持ちを深めることができました。

 学校は、六月には登校できるようになりました。久しぶりに顔を見る友の姿に喜びを感じたのが昨日のことのように思い出されます。
 今年度はコロナの影響で多くの行事が中止となり、これまでのように開催が出来なくなりましたが、そのような中、規模を縮小したり、制限を設けたりして、新しいスタイルの行事開催の計画を練りました。
 コロナウイルスに対応させた初めての試みは、過去の資料や経験を参考にすることもできない大変な苦労を伴うものでした。

 しかし、このような環境下で改めて環境に依存して行事の開催を中止するのではなく、様々な工夫を重ね現状を打開しようと取り組む「変化に対応する力」を求められた一年でした。
 世界中が混乱の中にあって、今年度は改めて大きく社会環境が変わり今まで出来ていたことが出来なくなってしまった反面、苦境の中で様々な工夫を重ね、知恵を出し合い、他者との協力の中で、問題を解決していくという、変化の厳しい社会を生き抜いていく力を得ることが出来たと思います。

 今、卒業にあたり、多くの方々にお礼を申し上げたいと思います。私たち八期生に寄り添い、時に笑い、時に叱り、私たちを導いてくださった諸先生方。本当にありがとうございました。
 先生方との何気ない会話の中でいただいた一言は、想像以上に私たちに大きな良い影響を与えてくれています。
 高校へ進学しても二十一世紀をたくましく生き抜く力を養うことに全力を傾けていきますので、引き続いてのご指導、よろしくお願いいたします。

 在校生の皆さん、先ほどは、心温まる送辞をいただきありがとうございました。上級生として皆さんに満足してもらえる手本を示せたかどうか不安なところはありますが、皆さんと共に笑い、成長できたことを誇りに思います。
 コロナウイルスのため在校生一人ひとりに私のお礼の言葉を聞いていただけないことが残念ですが、その分を、高校生となったときに行動で表していきたいと思います。在校生の皆さんの活躍を心よりお祈りします。

 保護者の皆様、本日をもって私たちは星陵中学校を卒業し、義務教育課程を修了します。九年間の義務教育を経て学んだすべてのことはかけがえのないものです。
 私たちがここまで成長することが出来たのは保護者の皆様のおかげです。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

 終わりに、三年間共に歩んだ八期生のみんなへ。この答辞を書くにあたってこの三年間のことをいろいろ思い返しました。この三年間は順風満帆な三年間ではなかった人もいると思います。
 しかし、この六十五人でしかなしえなかったこともありました。個性豊かなみんなのおかげで楽しい三年間を送ることが出来ました。みんなに出逢えたことを心から感謝しています。高校生となってもともに学び、切磋琢磨していきましょう。

 結びに、星陵中学校のますますの発展を心からお祈りし、答辞とさせていただきます。

 令和3年3月17日 卒業生代表 宮城島颯太